Thursday, March 02, 2006

犬の本Ⅱ

好評にお応えして馬なみ書店が総力を結集して贈るブックフェア第2弾.

α の悲劇 エライー・クイーン
愛犬と散歩に出かけた株式仲買人は,道路に飛び出しトラックにはねられ即死する.警察の鑑定は被害者の不注意による事故.しかし元訓練士の経歴を持つレーン探偵は,独自の調査により次々と新事実を明らかにしていく.  ・被害者は愛犬のしつけで悩んでいたらしい.  ・事件当時,向かいの歩道にも1頭の犬が.  ・そしてリードの引張りによると思われる被害者の手に残された擦過傷.「読者よ,すべての手がかりは与えられた.犯人は誰か?」作者による挑戦があまりにも有名なアメリカ古典ミステリーの代表作.

間違いだらけの犬選び  特大痔アリマツネ
1970年代に一世を風靡した辛口犬種評論.現在も毎年刊行され,この種の本としては珍しくロングセラーとなった.ブームに踊らされがちな犬種選択と,その一方で根強く残る希少犬種崇拝に一石を投じる.

換毛の季節  石原りんたろう
聡明で背が高くスポーツ万能,おまけに家は金持ち--竜哉には何一つ不自由なものは無かったが,内面に大いなる葛藤を抱えていた.彼は自分が愛犬家だと思ったことはないし,散歩や給餌など真っ平であった.しかし春先から夏にかけ,ふわふわと毛玉が部屋の中を漂い始めると,憑かれたように犬をブラッシングする自分を発見するのだ.その葛藤は,やがて自らの生を問い直すまで深刻化する...

おジョーズ  ピーター・ベンチャラー
のどかなアメリカ西海岸の公園に怒涛のしつけ集団あらわる! なり振りかまわぬオーバーアクションと微笑み攻撃で周囲を圧倒する.
  飛び交うトリーツ!
  張りつめるリード!
  こだまする脳天発声!
  必殺円陣ヒール隊形!
  笑顔!笑顔!また笑顔!!
お・そ・る・べ・し ・・・ 陽星教団.

ノミ取り物語  シバ犬猟太郎
ドーサン,ノブナガ,ヒデヨシ...ノミ退治に生涯を賭けた男たちの壮大な叙事詩.時代の波と犬のワガママに翻弄されつつ,智謀の限りを尽くして闘う3人.
やがて種子島に伝来した 「ふろんとらいん」 が,その命運を変えていく...
NHK大河ドラマに採用されたが,肝心のノミ取りシーンのあまりの退屈さに2ヶ月で放映打切りになった.

バカの血  養老孟子
「どうしてうちの犬はこんなにおバカなの?」
そう思い悩んでいる人は一度,親犬をご覧になってみてください.
そう,それは "血" だったのです.
"バカも遺伝する" ・・・ 現代の碩学が語る生き物普遍の真理.

犬たちの沈黙  ハマス・トリス
FBI心理捜査官クラリスは,帰宅直後,キッチンの猟奇的惨状を見て絶叫する.
 「犯人は誰っ!!」
一斉に目を逸らし知らんフリを決めこむ3頭の飼い犬たち.
次々と証拠を突きつけ自白をせまるクラリスと,往生際の悪い犬たちとの間で壮絶な心理戦が繰り広げられる.果たして犬はシラを切りとおせるのか!?
---「けっきょく3匹そろってしからリてしまいました」 - ジョン

世界の中心で恥を晒す  固山恭一
「Webにじょおくをアップしながらフと思った.これって全世界に向かってアホを発信してるのでわ?」
厚顔無恥な中年男に突如訪れた自省の瞬間.
日本中を感動の渦に巻き込んだ 「喪失感」 から始まる魂の彷徨の物語.(この本,タイトルで売れたという噂がもっぱらだが,実はそのタイトルもパクリだったらしい)

007 ドクター・ノォ  イヤ~ン・トリミング
ドッグ・インストラクター (略してドクター) のジェイムスは,その甘いマスクとともに,あらゆる問題行動をたちどころに矯正するカリスマ訓練士として名を馳せていた.
しかし彼には, "ノォ" を連発して犬を自閉症に追い込むという暗い性癖があり,生徒犬たちから恐れられていた.
その性格を直すべく,当局は "癒しのライセンス" を持つプロの家庭犬ボンドを送り込むが...

なんとなく,オーガニック  田舎康夫
主人公のジェシーは農場生まれで農場育ちのボーダーコリー.
縁あって日本の家庭に迎えられるのだが,その血は争えないもの,しぐさも容姿もどことなく土臭い.
飼い主の目を盗んでは穴掘りに没頭したり,水田で暴れたり,食フンを敢行したり,,,おかげで身体からはいつもほのかな有機臭が...
農場用語がふんだんに散りばめられ,文章の半分が注釈という異色の作品.
当時,オーガニック族という流行語まで生んだ文藝賞受賞作.

ネタ切れブルース  まろ
二頭物語・・・マッシャー家の崩壊・・・フラダンスの犬・・・首輪物語・・・蹴りたい犬の背中にピアス・・・悪魔の腹出し・・・
あー,ダジャレやったらまだまだ思いつくのにぃ!


**りんの耳打ち**

まろが 「しまった 『羊たちの沈黙』 を忘れてたぁ!」 と叫んでからうんうん悩んで1ヶ月,やっとできた馬なみ書店ブックフェアシリーズの第2弾です.
これで精根尽き果ててたから,多分このシリーズもこれで終りね.

ところで 「なんとなく,オーガニック」 って,もちろんうちの田舎娘のことだけど,最近生意気なのよね.
すぐに腹出しするんだけど,心がこもってないからガツンといってやったわ.フンッ

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