Saturday, March 04, 2006

なぜ猫は人間に冷たいのか?

昔むかし,犬と馬と猫が100メートル競走に出場しました.
人間と足を縛ってゴールまで走る2人3脚のレースです.
ところが,動物たちはみんな紐を結ぶのが苦手だったので,どの組もなかなかスタートできません.

犬は短気でした.
 「あー,もう我慢できないっ!」
そう叫ぶと,人間を引きずって走りだしました.

馬はせっかちでした.
 「あー,面倒くさいっ!」
そう叫ぶと,人間を担いで走りだしました.

猫は真面目でした.
 「僕はルールを守るぞ」
なんとか紐を結ぼうと,不器用な手で一生懸命に頑張りました.
でも,人間が手伝ってくれなかったので,ビリになってしまいました.

それ以来,犬は紐をつけると人を引きずるようになり,
馬は紐をつけると人を乗せて走るようになり,
猫は人には冷たいくせに,紐を見ると一心不乱に格闘するようになりました.

教訓: 真面目なヤツが怒るとしつこい...


**まろの告白**

一度こーゆーの作ってみたかったんですよね.
ほのぼの童話風なるほど由来系教訓的じょおくとでも言いましょうか?

だってほら,この手のってさぁ,毒が無いし覚えやすいから広まりやすいじゃないですか.
例えばですよ,アメリカのど田舎あたりから来日した青年がどこかでこの話を聞きつけ,国に帰ってからおっかさんに向かって,
 「マミー,日本の犬はみんな飼い主引きずって歩いてただよ.なんでか知ってるべか?」
な~んて紹介してくれるかもしんない.
それがめぐりめぐってタイム誌に載ることだって絶対無いとは言えんのですよ.

でねっ,でねっ, 「この秀逸なジョークを考えた日本人は誰だ?」 なんて NY のビジネスマンのホームパーティあたりで話題になったりして,そこに居合わせたのがなんとテレビ局のニュースキャスターで,これはいけるっ!ってんでカメラマン引き連れて日本まで取材に尋ねてきたりなんかしたら,一体どうするつもりですかっ,あなたわっ!?

きゃーばたばた! きゃーばたばた!

もしそうなったら...あまりの幸せに見事その場で腹を掻っさばいてみせるでしょう.

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