Monday, February 27, 2006

プロ中のプロ

え~,どの世界でも "プロ" と名のつくお方は偉いもんで...

あるところに,とことん食い意地の張った犬がいました.
今日もまんまと家を脱出,街のあちこちで食べもの漁りをしておりました.
何食わぬ顔で小屋に入ろうとした犬でしたが,飼い主もさるもの,パンパンのおなかに気づくと,あの手この手で吐かせてしまいました.

庭で一息ついていると,獣医を名乗る頭の良さそうな人が通りかかり,飼い主さんに声をかけました.
  「犬をあなどっちゃダメですな.まだ隠してます」
獣医が器用にアゴをつかむと,犬はいやいや,口の中に隠していた食べものを出しました.

一息ついていると,訓練士を名乗るがっしりした体格の人が通りかかり,飼い主さんに声をかけました.
  「犬をあなどっちゃダメですな.まだまだ隠してます」
訓練士が威厳たっぷりに 「出せ!」 と命じると,犬はしぶしぶ,小屋の中に隠していた食べものを持ってきました.

さすがプロと感心した飼い主さん,2人の腕前をヨイショしておりますと,何だか冴えない気弱そうな人が通りかかり,犬に向かって言いました.
  「それだけ?」
そのとたん,犬は家中を駆け回り,隠していた食べものを持ってきました.

目の前に山のように積まれた食べものに呆然とした3人,そそくさと通り過ぎようとする人にやっとの思いで尋ねました.
  「い,いやー,見事な腕前.失礼ですが,お勤めはどちらで?」
  「いやなに,ちょっと税務署の方に...」

へい,お後がよろしいようで...

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